仕事をしていると、問題もたくさん出てくるものだ。

うまくいかない事が鬱積してくると会社をやめたくなる。この会社を辞めれば、問題は一気に解決し悩みがなくなると考えるようになるが、果たしてそうなのだろうか?

転職を考えるきっかけとして一般的に、

1.給与絡みの待遇面に関すること

2.仕事の内容に関すること

3.自分自身の将来の不安

4.労働条件の問題

5.自分の客観的評価に関する不満

6.会社都合によるリストラ

etc.

等が挙げられる。まず、給与絡みの待遇面がきっかけの転職であるが、日本には「隣の芝は青い」ということわざもある通り、自分の待遇面が他人の待遇よりも少ない場合に、自社の状況を攻め立て転職をすれば自分にあった給料がもっと沢山もられるようになるのではないか?と考えたくなるものです。わからなくもないですが、給与面だけで転職を考える場合には、かなり気をつけたほうが良いと思います。会社も生き物ですから、長い目で見ると業績が良いときもあれば悪いときもあるものです。特に若い世代などは、給与の金額だけで転職を考えるのはよっぽどの状況ではない限りあまりおすすめしません。というのも、あまり回りくど言い方をせずに申し上げますと、20代の若い世代などは給与に優劣の差をつけるほどのスキルが見についていない事が多いからです。

特例としては、飛び込み営業で年齢に関係なく全国1位の売上を上げた若い世代の社員などは、前記に当てはまらないでしょう。ある特定の商品知識を勉強し、コミュニケーションスキルが有れば、確かにそのスキルを企業に買われて、大幅給料アップでの転職も夢ではないかもしれません。ただしこのような突出したスキルを持った方はそんなに多くないのではないでしょうか? 多くの場合は、先輩社員の同行営業をさせてもらって、徐々に製品知識や業界知識、世間一般常識を学び、お客様とのコミュニケーションができるようになるのではないでしょうか?

そのような場合、一時的に同じような仕事で友人や知人が1ヶ月で何万円も自分より良い給料をもらっていると、確かに心が揺らぐことがあるかもしれません。ただし、ここはもう少し様子を見て、自分一人で商品を販売できる知識を習得するまで待ってみる方が一般的には良いでしょう。もしかしたら、現在の会社でヒット商品が生まれて、特別ボーナスが与えられるなんて事もあるかもしれません。 とにかく若いうちの転職は単なる給与の良し悪しだけで決めない方が無難であると申し上げておきましょう。

一方で、仕事に脂が乗ってくる30代~40代の前半にかけてはどうでしょうか? この年代では、個人のスキル評価というよりも会社の状況によって、スキルは評価されているものの、会社の業績などによってなかなか給与額が上がらないということも有りえます。このような場合もあまり短期的な見方で転職を決めるよりも、少し長い時間で会社を評価してみて、どうしてもこの先の見込みが薄いようでしたら、転職を考えても良いかと思います。ただし、個人的なスキルを評価されているのであれば、上司は少しでも待遇を良くしてあげようと考えるものです。厳しい予算の中で、あなたに振り分ける待遇を良くしようと頑張っているかと思います。いきなり退職を申し出るのではなく、仲の良い先輩社員や上司等に相談してみるのも良いかもしれません。

仕事の内容に不満が有り転職を考えるというのはどうでしょうか?

新卒、中途にかかわらず、入社前にヒアリングした業務内容だけでは、実際の会社で行われている行動が全て把握できるわけではないので、思い描いていた仕事内容とのギャップが有ることもしばしばです。こちらも新卒の場合は、そもそも仕事とはどの様にこなして行くものか?がわからないと思いますので、思い描いていた仕事像と現実が異なっていたとしても、まずは一人前になるまでは、簡単に転職を考えるのではなく、その会社で評価されるようになることを目指して頑張って欲しいと思います。 会社によって業務のやり方はいろいろありますが、まずは先輩社員から一通りの仕事を任せてもらえるようになるまでは、簡単にその職場から離れるのではなく、しがみついても認められることを目標に頑張って見てはいかがでしょうか?

一方で、パワハラやセクハラ等の社会的儀礼を損なう様な行為が横行している場合はどうでしょうか?この様な場合は、あまり遠慮をすること無く、耐えることが難しいと思ったらあまり引きずること無く、退職を決断しても良いのではないでしょうか?ただし、微妙なのはパワハラやセクハラの判断基準です。全く同様の行為を行ったとしても(例えば、軽く肩をたたきながら呼び寄せるといった行動)、Aさんからやられた場合はなんとも思わないのに、Bさんからやられると不快に感じるということがあり得るのです。同様に、ちょっとコミュニケーションに支障のある上司や先輩社員などが、非常に一生懸命後輩を成長させようとして指導をしていても、力が入りすぎで相手は一生懸命と受け取るか?またはパワハラと受け取るか?こちらも相手の受け取り方によって同じことを実施しても、判断が変わってくる場合があるので、難しいのも事実です。いきなり転職を考える前に、相手の社員の行動を一度客観的に見てみるのも良いかと思います。